新たなシナリオのネタの金鉱発見!
でもこの一作でおじゃん!
好きなように話を作れたはずなのにもったいない
こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。
この映画のタイトル、何となくSF映画っぽい感じがします。年数で示されるタイトルは、無機質な雰囲気になるのでそう思うのかもしれません。
でも、この映画。SFでは全く無く、原始時代を背景にしたものです。しかも、有史以前のどのあたりの話かは判りません(古代エジプトっぽい感じはしますけどね)。
物語の時代背景は、巧い所を見つけたと思います。有史以前ならば、映画の製作者は時代考証にあまり縛られずに好きな話を繰り広げられるわけですから。
ストーリー自体は単純で、恋人や自分の部族の仲間をさらわれた仲間を助ける為に、人さらい達を追いかけていくうちに、圧政を強いている巨大な国を倒すために戦いを挑む事になるというものです。まあ、ありきたりなお話ですね。
でも、ここでほぼフリーハンドに使える時代背景を生かせば、楽しいエンターテイメントを展開出来たはずなのですが、いかんせん。なぜこの時代を使ったのか判らないくらい間延びしたものになってしまいました(サーベルタイガーなんて出てきたけれども、活躍はほんの少しだけでしたし)。
せっかく好き放題を出来る背景を見つけたというのに、もったいない事です。これで巧い作品を作りさえすれば、「プラトーン」以降のベトナム戦争モノのように、いくつでもお話が作れたというのに。今回は映画そのものの出来よりも、そちらの方が気になりました。
紀元前1万年(
公式HP)
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:スティーヴン・ストレイト/カミーラ・ベル
オマー・シャリフ/クリフ・カーティス
2008年4月公開 米国製作
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