あるちっぽけで冒険的な青年の話
バイクがよくコケるんですわ
しかも道半ばでバイク壊れるし・・・
チェ・ゲバラと言えば、1956年に起こったキューバ革命の立役者です。彼の思想は国という範疇を越え、世界を自由で平等にしたいという思いに溢れていました。彼は、1967年ボリビアの山中に有る小学校で倒れるのですが、若き改革者の旗印として語り継がれています。
彼は学生時代に、彼の友人と一緒に南米大陸の縦断旅行に出ています。後にその様子は旅行記として出版されています。「モーターサイクル・ダイアリーズ」は、この旅行記を元に映画化したものです。
後に文字どおり「英雄」と語られるゲバラですが、この作品では「チェ」の愛称が付く以前、「エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ」という普通の青年の心情が素直に描かれています。
旅を初めた頃、エルネストは自分の彼女の気を引く為に「北米まで行って水着を買ってくる」と言いだしたり、お金を得る為に新聞社に行って自分達を「ハンセン病医療の研究者」だと売り込んだり(元々ハンセン病の医療所には行く予定でしたが)。若者に有りがちな無鉄砲ぶりが目立ちます。しかし、旅が進むにつれ、南米の持つ貧困や苦しみに直に触れるに従って、エルネスト自身の気持ちが少しずつ変わって行きます。彼が革命家として活動を始めるのはこの旅よりも後の話ですが、世界を変えたいと願う心の芽生えが見られます。
映画にはマチュピチュ遺跡やアンデスの山々、アマゾン川の様子などが納められ、南米の美しい自然を堪能する事が出来ます。これを見るだけでも価値が有るでしょう。
南米の美しい風景と、若者の旅行記
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版ボリビアで斃れる直前まで、彼によってつづられた日記
ゲバラ日記モーターサイクル・ダイアリーズ(洋画・ドキュメンタリー)
PR