魔法はあまり出てきません
人間模様も意外と多く、大人も楽しめます
続編が出せるかが非常に気になる
こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。
「ナルニア国物語」は、ファンタジー小説では「指輪物語」と双璧をなすと言われる作品です。
もっとも、ナルニア国物語の方は、児童文学の側面が強いせいか、話自体の深みは薄いと言わざるを得ません(私は1話目の半分位で読むのが面倒くさくなって止めてしまいました)。
さて、冒頭からひどい事を書いてしまいましたが、今回紹介する「カスピアン王子の角笛」は、ナルニア国物語シリーズの第2話目となる作品です。この映画の制作サイドはナルニア国物語の全話を映画化しようと考えているでしょうが、多分このシリーズの場合、どれかの話が興行的に失敗したら次以降の作品は作れなくなるような気がします(ライラの冒険に次は有るのかな?)。そんな違った意味での話が気になります。
今回のお話は、前作の主人公達である4人兄弟がナルニア国を治めていた時代から約1300年後。外からの侵略者「テルマール人(人間)」達がナルニア国を蹂躙し、ナルニアの民は滅んだと思われていた頃の話です。
テルマール人の国の王子であるカスピアンは、彼の叔父に暗殺されそうになります。この国の王になろうという野心を持つ叔父にとって、カスピアン王子はまさに目の上のたんこぶだからです。
叔父の部下達の襲撃を逃れた王子は、国の端に有る深い森に逃げ込みます。しかし、王子に対する追手は執拗に彼を追いかけます。次第に追いつめられるカスピアン王子。そして、彼が森の中で見たものは・・・。
前回の物語は、主人公以外に人間が出てこなかったせいか、メルヘンチックな感じがしましたが、今回はテルマール人という人間が出てくる上に魔法がほとんど出てこないせいで、むしろ中世ヨーロッパの歴史映画のようにも見えます(ナルニアの住人が皆人間では無いので、すぐにファンタジー物だった事を思い出させますが)。しかも、王子の叔父や、その部下達が皆腹に一物を抱えているせいか、本来比較的低年齢層をターゲットにした作品の割にはドロドロとした人間模様が描かれています。
テルマール人とナルニアの民の戦いの様子も、魔法が出ないせいで、人間同士でも同じような戦いが行われるだろうなと思えるものでした。私自身はそういう雰囲気の物の方が好きなので、その点では十分満足でした。最後の方でアスランが出てきてちょっとアレなのは、本来ファンタジー映画だと言うことで許しましょう。
ナルニア国物語の2作目は、今後の興行成績が気になりますが、次の作品も見てみたいという事でレビューを締めたいと思います。
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛(
公式HP)
監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ジョージー・ヘンリー/スキャンダー・ケインズ
ウィリアム・モーズリー/アナ・ポップルウェル/ベン・バーンズ
2008年5月公開 米国制作
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ライオンと魔女より、かなり大人でも見られましたよね。1章では4兄妹が、小さすぎたせいか
どうも弱々しかったのですが、2章は予想してた
より、迫力あって楽しめました。
ちなみに、3章はカスピアンが船で旅する
そんな、お話らしいです・・ごめんネタばらし
アメリカで評判がイマイチだったのが気に
なりますが・・原作での王子の年齢が違いすぎる
のも1つの原因らしいのですが定かではありませんσ(^◇^;)