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ここは齢200を越えるもののけ「Ki-Tsu-Ne」が、とある山にある小さな祠から世界に向けてあること無いことを発信する場所です。

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私は京都在住

こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。

私は、プロフィールの居住地欄には、大抵「関西」と書いていましたが、実は私、京都在住なのです。

これから、京都に関する書き込みは、ジャンル「京都」で書く事にします。これでこのサイトの訪問者が増えてくれればいいんですけどねぇ。
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岐阜 その3

こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。

鵜飼の観覧から一夜明けて・・・。

私が泊まったホテルは、鵜飼の場所より少し上流にあります。実はここ、すぐそばに岐阜城もあります。

岐阜城とは、あの織田信長が美濃を平定した際に、新たな本拠地とした所です。城の建物は昭和30年代頃に建てられたものらしいのですが、険阻な山に結構立派な天守閣が作られています。

ここから、川向こうの山の上を望むと、その城の姿が・・・。
20091013A.jpg
雲が低い

見えません・・・。

実はこの日の美濃地方は大雨洪水警報が発令され、こんな写真を撮るどころか、
傘をさしても身体全体がずぶ濡れになってしまう程の天気でした(よりによって)。

この有り様のせいで、私は岐阜城に登って岐阜の街を一望するという当初計画を取りやめ、ひとまず岐阜駅に戻りました。
しかし、岐阜駅まで戻ったものの、時間は朝の9:00。楽しいお休みのはずなのに、いきなりする事が有りません。しかも、駅に戻ってから雨足はさらに増すばかり。外を歩いていると「滝に打たれる」と言った方が良い程の雨と、激しい雷が鳴り響く始末。

駅でいろいろと調べた所、バスで30分程行った所に水族館が有ることを発見。他に行く当てが無かったので、とりあえず行ってみることにしました。

バスに乗って、水族館のそばのバス停まで来たのは良かったのですが、そこからはまた約20分程の徒歩移動です(何でこの雨の中を歩き回っているんだろう?)。
大粒の雨の中を歩いているとこんな建物が見えてきました。

20091013B.jpg
いろんな意味でいかにもな建物

もっと近づいて見ると・・・。

20091013C.jpg
入り口

世界淡水魚園 オアシスパークと書かれた入り口が見えてきました。ここは、日本一の規模を誇る淡水魚専門の水族館なのだそうです。

入館した所、なにやらショーが始まるということで、私はそちらの方に行ってみました。
ショーの内容も解らないまま席に付き、暫く待っていると、
出てきた動物は「アシカ」(淡水、関係ナシ)

20091013D.jpg
コレジャナイ動物 登場

私は、この館のテーマとは関係無い動物の登場に少しばかりの疑問を感じていましたが、周りにいる子供達の盛り上がりぶりと、そばにいるお母様達の「なんでもいいや」という空気の放出ぶりを見、「こういう場があるのも良いかな?」という気になりました。そして私はこの空気に合わせて楽しむ事にしました(もちろんお母様達の空気に)。

しかし、ショーが始まって暫く経った所で、何とこのアシカ君が観客席に下りて来ることに!観客席が小さいお客さんと舞台の距離が近いショー会場だとこういうサプライズも有るんですね。

20091013E.jpg
アシカが来た

観客席に近づいたアシカは、何となく散歩中の犬のようでした。私は思わず「ポチ、ポチ」と声をかけてしまいました(アシカは知らん顔)。

この後は、この水族館で飼育されている魚たちです。

20091013F.jpg
ぬぼ~っと オオサンショウウオ

20091013G.jpg
エレファントノーズフィッシュです

20091013H.jpg
アマゾンの暴れんぼう ピラニアです

20091013I.jpg
お昼ごはんが終わった所のようですね・・・

岐阜 その2

長良川の鵜飼の観覧船に乗り込み、カオスな民謡を聞き、日もとっぷりと暮れた所で、いよいよ鵜飼が始まりました。

20091010A.jpg

鵜飼は話しやTVなどで見聞きした通りです。しかし、間近で見るのはやはり面白い。鵜匠が沢山の鵜を操る様は何とも不思議な光景でした。あれだけ何羽も鵜を放って、よくひもが絡まないものです。

鵜飼が一段落したら、鵜飼の船も観覧船も体制を替え、複数の鵜飼の船が横一列になりながら鵜飼をして行きます。


鵜飼の船が目の前を過ぎ去ってゆき、鵜飼の観覧は終わり。あっという間の90分でした。

鵜飼が終わり、私はホテルに戻り(たまの贅沢)、遅い夕食をとりました。食事は炉端焼きの店に入ったのですが、そこのメニューには鮎の塩焼きが入っていました。しかも、3種類です。読んでみると・・・。

鮎(養殖) 900円
鮎(天然) 2200円
鮎(鵜の歯形の付いたの) 4300円(たしかこの位)

やっぱり、鵜が捕まえた鮎は珍しいのでしょう。えらい値段です。私は気になり、店のマスターに尋ねました。
「鵜飼の鵜が捕ったのはやっぱり貴重なんですねぇ。さぞや美味しいんじゃないですか?
しかし、マスターは、
「いやいや、鵜が捕ったやつは川の下流に棲んでるので味はいまいち。天然物はこのあたりよりはるかにきれいな清流で育っているから、そちらの方がおすすめですよ。」
との事。人生って、名よりも実を取る方がより豊かに過ごすことが出来るものなのでしょう。もっとも私は万年金欠なもののけなので、名も実も(養殖でさえも)取る事が出来ませんでしたが。

岐阜 その1

こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。

岐阜に行ってきました。

岐阜県で観光するとしたら、大抵の人はどこに行かれるのでしょうか?私は・・・奥飛騨の小京都として知られる高山に、名水の街郡上八幡。合掌造りの民家が印象深い白川郷に、珍観光地として各所で話題を呼んだ養老天命反転地の有る養老・・・。

岐阜市は無いですねぇ・・・。
私が知らないだけなのかも知れませんが、岐阜にはあまり観光のコンテンツが少ないような気がします。

観光コンテンツが少ない岐阜。しかし、そんな岐阜にも全国的に知られたコンテンツが有ります。

20091009A.jpg
鵜飼観覧船乗り場
 
私、気づいてませんでした。長良川の鵜飼は、岐阜市内。しかも岐阜城の麓を流れる長良川で行われています。そして、ここは鵜飼の観覧船乗り場です。

観覧船が出航するまで暫く時間が有ったので、観覧船の待合いで時間をつぶす事にしました。

待合いの中には、何やら着ぐるみが佇んでいました。多分、この鵜飼のイメージキャラクターなのでしょう。でも、このキャラクター、近年のゆるキャラブームにありがちなものとは少し違うようです。
顔は、鵜をデフォルメしているのでしょう。ちょっとマンガチックですが、服装がなにげに渋い。鵜匠の衣装をイメージしているのでしょうか、こういう公共のキャラクターにしては
「ワビ・サビ」
を感じさせます。

20091009B.jpg
中の人は居ない


しかし、首に何やら名札のようなものが付いています。ちょっと近づいてみましょう。

20091009C.jpg
うーたん

私はこの札を見た瞬間、全身の力が抜けてしまいました(電子のもののけのくせに体が有るかどうかについては無視の方向で)。まあ、イメージキャラクターの名前は覚えやすいのが大切なのですが、それは「安直」な名前というのにもつながっています。この「うーたん」という名前は、命名としては非常に正しいのでしょう。

日も暮れ始め、

20091009D.jpg
夕暮れ時の河辺

いよいよ出航です。船は川岸を離れ、鵜飼の漁場に向かいます。船着き場から漁場までは約500mほど。漁場に付いた10隻ほどの観覧船は川の流れに対して横に並びました。そして、いざ鵜飼が始まるのか?と思ったら、さっきの船着き場の方からお囃子のような音が聞こえて来ました。

20091009E.jpg

その方向を見ると、笛や太鼓を鳴らす人たちを乗せた屋形船が目の前に近づいてきます。よく見ると中で踊っている人もいます。伝統的な日本の情緒を醸し出しながら通り過ぎて行きます。これが過ぎ去ったらいよいよ鵜飼が始まるのでしょう。私はこの屋形船が向こうへ遠ざかるのを見つめていました。

しかし、この屋形船。上流からまた戻って来ます。そして、再び目の前を賑やかなお囃子を奏でながら戻って来ました。まあ、船着き場はここから下流の方ですし、そちらに向かうのも当然だと思いながら見送っていました。

けれども、屋形船はまた戻って来ます。結局5~6往復ぐらいしたのでしょう。民謡を落ち着いて見るのは風情が有って良いような気がしますが、ひっきりなしに目の前を何度も通り過ぎるのはカオスです。

次はいよいよ本番です。


みかん intercity編

20090923A.jpg
一個30円だったかな?

このお菓子はそんな駅売りのみかんをイメージしたものなのでしょう。3つにくびれたオレンジ色の容器を緑の編み目が印刷されたフィルムでパッケージした姿は「在りし日の冷凍みかん」を思い出させます。

私は、つい、この「冷凍みかんに似たもの」を2、3個掴み、レジで精算を済ませると、その足で上の階にあるプラットフォームに上がりました。

夜も更け、この西日本随一のターミナルとも言われる梅田駅も、未だ多くのマルーンカラーに塗られた列車が止まっているものの、既に乗降客はまばらである。私は赤地に白く「特急」と書かれた車両に乗り込んだ。

列車の混み具合は、座る事は出来るが、自分の好きな所には座れないと言った所。一日の疲れもピークに達していたので、適当に空いている席に腰掛けた。

座席は2人がけの席に仕切られた「ロマンスシート」と呼ばれる形式である。家族連れなどが使う場合、シートの一方を反対側に倒して、グループが向き合うように座る事も出来るのだが、平日も夜遅く、仕事帰りのビジネスマンしか居ない中、わざわざシートを倒す乗客も居ない。

私の隣には既に先客が居た。年の頃は50前後か。彼も疲れ果てているのか窓に頭をつけ、口を開け、さらに斜めにだらしなく座ったまま眠っていた。

「この人も疲れているのだろうな」。こんな時間にやっと家路に就けるのだから、昼間は大変な仕事を抱えているのだろうなと思った。しかし、疲れ果てているせいなのかもしれないが、体を私の方に押しつけてくるのは勘弁して欲しいとも思った。

ひとまず腰を落ち着けた所で、さっき買い入れたお菓子を開けた。中には直径3mm程のオレンジ色の粒菓子が入っていた。私はそれをいくつかてのひらに乗せ、一遍に口に放り込んだ。

ボリボリボリッ
口に入れたお菓子を噛みしめると、ラムネ菓子が私も驚くほど大きな音をたてて砕けた。

その瞬間、隣の席で寝入っていた客が目を覚まし、こちらをじっとにらみつけた。よほど私のたてた音が大きかったのだろう。その目にはわずかに怒りの色が付いているようにも見えた。しかし、その様子も長くは続かず、すぐに表情がだらしなく緩んだしたかと思うと、そのまま目をつむり、夢の中へ旅立ってしまった。

私は細心の注意を図りながら、この小さな粒を噛み砕いていった。ポリポリ、ポリポリ。

ターミナルを静かに走り出した特急電車は、都会の喧噪を抜け出し、漆黒の闇を切り裂いて行った。

みかん 旅情編

梅雨も終わりがけに達し、もうすぐ本格的な夏に入ろうとしている陽の日差しが背中を照りつける。宇野駅を出発した連絡船は丁度一時間をかけて到着する。私は今、高松駅の浅橋にたどり着いた所だ。これからむこう側に有るホームに向かい、長い旅の続きに入る事となる。

乗りこむ列車は特急・南風号。すでにホームに入線済みの列車は乗客を乗せ始めている。車両型式はキハ181系と呼ばれるものだ。5・6年程前に、「南風」を高速化するために導入されたらしい。しかし、今時1000km余りを7時間半ほどで結ぶ超特急も有るというのに、終点の中村までせいぜい200kmの距離をこの先4時間余りもかけて行くと思うと、我ながら呆れる所である。

座席は2人がけの席に向かい合って座る「ロマンスシート」と呼ばれる形式である。自由席に乗り込み、空いている席に着くと、向かいには二人連れ母娘がすでに座っていた。小学校あたりはほんの2・3日前に夏休みに入ったばかりである。多分母親の実家へ帰省する所であろう。娘さんの年の頃は7・8歳くらいか。つるんとした丸い頬に、大きくてつぶらな瞳。髪の毛は少しウェーブのかかった栗色である。服装は、淡い水色でフリル付きのふわっとしたものである。文字どおりフランス人形のようだ。
その子は出発まで待ちくたびれたのか、席を立ち上がり、車窓に顔をよせて何気なしに外を眺めていた。しかし、彼女はふと、顔をこちらに向け、私に向かって微笑んだ。私もそれにつられて微笑を返した。

出発から1時間。松山方面との分岐点であり、四国山脈への入り口となる多度津の駅を過ぎた頃。弁当や飲物の車内販売がやってきた。「そういえば朝から何も食べてないな」万年金欠の中での貧乏旅行であるが、まだ目的地までかなり時間がある。ここで腹ごしらえをするため車内販売のワゴンを止めた。

ワゴンの中を覗く。定番の幕の内が2・3種類。ティーバックで入れたプラスチック容器入りの緑茶。緑色で真ん中がくびれた瓶がおなじみのコカ・コーラ。いつもの事だが、あまりかわりばえのしないメニューである。
その中に私の目を引く物が映った。それは長さが20cm程で、一見すると橙色の丸い棒にも見える。所々にくびれが有り、その物体は凍っているようにも見える。凍っていて当然である。その物には「冷凍みかん」と書かれた紙が入っていたのだから。

冷凍みかんは赤いナイロンのネットに5つ縦並びに入っていた。みかん自体は何もめずらしいものでは無い。冬には私も炬燵の中でよく食べているから。しかし、いくら冷凍とは言え、この暑いさなかにみかんを見るのは初めてである。私はもの珍しさから冷凍みかんを1袋手に入れた。

ネットの中からみかんを1個取り出してみる。やはり凍りついているので外の皮はむくことが出来ない。冷たい思いをしても仕方がないので、しばらく置いておく事にした。車内には冷房などという洒落た設備も無いので、みかんはすぐに融けるだろう。

解凍している間、時間もたっぷり有るので、みかんを観察してみる事にした。大きさはゴルフボールよりも少し大きめ。しかし、色はやや黄みが強いオレンジ色で、何より傷が無い。私はみかんをよく食べるほうではあるが、大概安いものを食べているせいか、もっと色が悪く不格好なものしか見たことがない。この冷凍みかんのために良品が選りすぐられている。これは加工した果物でもおいしく食べられるようにするための配慮なのだろう。なかなか贅沢ではある。

みかんの皮に付いていた霜も完全に消えた頃、私はみかんをむき始めた。外側の皮をむき、中の実を一袋はがしてみる。中身はまだ凍っている。しかし、氷のように冷たく固いわけでは無く、しっとりとしてひんやりとした感じである。

国鉄・土讃本線の中でも風光明媚とされている吉野川の流れを眼下に望みながら私は先ほどむいたみかんを一口頬張った。かき氷の冷たい感触と、みかんの甘酸っぱさが口の中でひろがった。向かいの席でさっきまで外を見つめていた女の子は、こっちを不思議そうにして見つめていた。ディーゼルエンジンの野太い音を響かせながら列車は険しい山あいを進んでいく・・・。

私は、とある駅の売店で、これを見ながらそのような情景を思い浮かべながら立っていました。

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