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ここは齢200を越えるもののけ「Ki-Tsu-Ne」が、とある山にある小さな祠から世界に向けてあること無いことを発信する場所です。

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みかん intercity編

20090923A.jpg
一個30円だったかな?

このお菓子はそんな駅売りのみかんをイメージしたものなのでしょう。3つにくびれたオレンジ色の容器を緑の編み目が印刷されたフィルムでパッケージした姿は「在りし日の冷凍みかん」を思い出させます。

私は、つい、この「冷凍みかんに似たもの」を2、3個掴み、レジで精算を済ませると、その足で上の階にあるプラットフォームに上がりました。

夜も更け、この西日本随一のターミナルとも言われる梅田駅も、未だ多くのマルーンカラーに塗られた列車が止まっているものの、既に乗降客はまばらである。私は赤地に白く「特急」と書かれた車両に乗り込んだ。

列車の混み具合は、座る事は出来るが、自分の好きな所には座れないと言った所。一日の疲れもピークに達していたので、適当に空いている席に腰掛けた。

座席は2人がけの席に仕切られた「ロマンスシート」と呼ばれる形式である。家族連れなどが使う場合、シートの一方を反対側に倒して、グループが向き合うように座る事も出来るのだが、平日も夜遅く、仕事帰りのビジネスマンしか居ない中、わざわざシートを倒す乗客も居ない。

私の隣には既に先客が居た。年の頃は50前後か。彼も疲れ果てているのか窓に頭をつけ、口を開け、さらに斜めにだらしなく座ったまま眠っていた。

「この人も疲れているのだろうな」。こんな時間にやっと家路に就けるのだから、昼間は大変な仕事を抱えているのだろうなと思った。しかし、疲れ果てているせいなのかもしれないが、体を私の方に押しつけてくるのは勘弁して欲しいとも思った。

ひとまず腰を落ち着けた所で、さっき買い入れたお菓子を開けた。中には直径3mm程のオレンジ色の粒菓子が入っていた。私はそれをいくつかてのひらに乗せ、一遍に口に放り込んだ。

ボリボリボリッ
口に入れたお菓子を噛みしめると、ラムネ菓子が私も驚くほど大きな音をたてて砕けた。

その瞬間、隣の席で寝入っていた客が目を覚まし、こちらをじっとにらみつけた。よほど私のたてた音が大きかったのだろう。その目にはわずかに怒りの色が付いているようにも見えた。しかし、その様子も長くは続かず、すぐに表情がだらしなく緩んだしたかと思うと、そのまま目をつむり、夢の中へ旅立ってしまった。

私は細心の注意を図りながら、この小さな粒を噛み砕いていった。ポリポリ、ポリポリ。

ターミナルを静かに走り出した特急電車は、都会の喧噪を抜け出し、漆黒の闇を切り裂いて行った。

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みかん 旅情編

梅雨も終わりがけに達し、もうすぐ本格的な夏に入ろうとしている陽の日差しが背中を照りつける。宇野駅を出発した連絡船は丁度一時間をかけて到着する。私は今、高松駅の浅橋にたどり着いた所だ。これからむこう側に有るホームに向かい、長い旅の続きに入る事となる。

乗りこむ列車は特急・南風号。すでにホームに入線済みの列車は乗客を乗せ始めている。車両型式はキハ181系と呼ばれるものだ。5・6年程前に、「南風」を高速化するために導入されたらしい。しかし、今時1000km余りを7時間半ほどで結ぶ超特急も有るというのに、終点の中村までせいぜい200kmの距離をこの先4時間余りもかけて行くと思うと、我ながら呆れる所である。

座席は2人がけの席に向かい合って座る「ロマンスシート」と呼ばれる形式である。自由席に乗り込み、空いている席に着くと、向かいには二人連れ母娘がすでに座っていた。小学校あたりはほんの2・3日前に夏休みに入ったばかりである。多分母親の実家へ帰省する所であろう。娘さんの年の頃は7・8歳くらいか。つるんとした丸い頬に、大きくてつぶらな瞳。髪の毛は少しウェーブのかかった栗色である。服装は、淡い水色でフリル付きのふわっとしたものである。文字どおりフランス人形のようだ。
その子は出発まで待ちくたびれたのか、席を立ち上がり、車窓に顔をよせて何気なしに外を眺めていた。しかし、彼女はふと、顔をこちらに向け、私に向かって微笑んだ。私もそれにつられて微笑を返した。

出発から1時間。松山方面との分岐点であり、四国山脈への入り口となる多度津の駅を過ぎた頃。弁当や飲物の車内販売がやってきた。「そういえば朝から何も食べてないな」万年金欠の中での貧乏旅行であるが、まだ目的地までかなり時間がある。ここで腹ごしらえをするため車内販売のワゴンを止めた。

ワゴンの中を覗く。定番の幕の内が2・3種類。ティーバックで入れたプラスチック容器入りの緑茶。緑色で真ん中がくびれた瓶がおなじみのコカ・コーラ。いつもの事だが、あまりかわりばえのしないメニューである。
その中に私の目を引く物が映った。それは長さが20cm程で、一見すると橙色の丸い棒にも見える。所々にくびれが有り、その物体は凍っているようにも見える。凍っていて当然である。その物には「冷凍みかん」と書かれた紙が入っていたのだから。

冷凍みかんは赤いナイロンのネットに5つ縦並びに入っていた。みかん自体は何もめずらしいものでは無い。冬には私も炬燵の中でよく食べているから。しかし、いくら冷凍とは言え、この暑いさなかにみかんを見るのは初めてである。私はもの珍しさから冷凍みかんを1袋手に入れた。

ネットの中からみかんを1個取り出してみる。やはり凍りついているので外の皮はむくことが出来ない。冷たい思いをしても仕方がないので、しばらく置いておく事にした。車内には冷房などという洒落た設備も無いので、みかんはすぐに融けるだろう。

解凍している間、時間もたっぷり有るので、みかんを観察してみる事にした。大きさはゴルフボールよりも少し大きめ。しかし、色はやや黄みが強いオレンジ色で、何より傷が無い。私はみかんをよく食べるほうではあるが、大概安いものを食べているせいか、もっと色が悪く不格好なものしか見たことがない。この冷凍みかんのために良品が選りすぐられている。これは加工した果物でもおいしく食べられるようにするための配慮なのだろう。なかなか贅沢ではある。

みかんの皮に付いていた霜も完全に消えた頃、私はみかんをむき始めた。外側の皮をむき、中の実を一袋はがしてみる。中身はまだ凍っている。しかし、氷のように冷たく固いわけでは無く、しっとりとしてひんやりとした感じである。

国鉄・土讃本線の中でも風光明媚とされている吉野川の流れを眼下に望みながら私は先ほどむいたみかんを一口頬張った。かき氷の冷たい感触と、みかんの甘酸っぱさが口の中でひろがった。向かいの席でさっきまで外を見つめていた女の子は、こっちを不思議そうにして見つめていた。ディーゼルエンジンの野太い音を響かせながら列車は険しい山あいを進んでいく・・・。

私は、とある駅の売店で、これを見ながらそのような情景を思い浮かべながら立っていました。

20090923A.jpg

とっとり! #番外 めーてる!

こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。

番外編は帰りのバスでの事。

二日間にわたって行われた鳥取バスツアー。大人達はさすがに疲れはてている様子でした。しかし、疲れなど知らない一団がこの中に・・・。そう、子供達です。このくそやかましい元気充填120%の子供達を静かにさせるために、バスガイドさんはビデオを二本出してきました。一つは「ワンピース劇場版」。もう一つは「劇場版 銀河鉄道999」

銀河鉄道999と言えば、'79年に公開された松本零士原作のアニメーションです。お話は、主人公の星野鉄郎が謎の美女メーテルと一緒に銀河超特急999に乗って機械の身体をもらえる星に向かって長い旅をするというものです。

子供は大体6~7人。大半は男の子ばかりです。大多数の意見は「ワンピース」でした(そりゃ、お子様には知っているキャラの方が良いでしょう)。でも、その中で女の子が一人、どうしても999にして欲しいと願い出ていました。
理由は「怖いから」

多数決の論理ならば、ここは有無を言わさず「ワンピース」に決定なのでしょうが、このバスの男の子達は騎士道精神を発揮して彼女に選択権を譲りました。当然ビデオは999に決定です。

時は未来。場所は寒冷化の進んだ地球。この星のスラム街に住む星野鉄郎は、銀河鉄道の駅で999の無期限パスを奪おうとしますが失敗してしまいます。警察に追われ、絶体絶命の鉄郎。その時彼は謎の美女メーテルに救われます。しかも、彼女は鉄郎に999のパスを渡します。渡す条件は「一緒に999で旅をする事」。鉄郎は、彼女を守りながら旅をする事を誓ったのでした。
地球を出発した999は、土星の衛星「タイタン」に到着。しかし、鉄郎が駅から下りると突然賊の襲撃に合い、メーテルをさらわれてしまいます。
鉄郎も襲われるのですが、彼は近くに住む老婆に助けられ、介抱を受けます。そしてメーテルをさらった賊の事を聞いた上でこの老婆から銃を貰います。
鉄郎はメーテルを取り戻すために老婆の家から出発・・・。した所で・・・、バスはトイレ休憩のためにサービスエリアに入りました。

休憩が終わった所でガイドさんはビデオの続きを流そうとしたのですが、ここでどんでん返し。先ほどの女の子が「別のに替えていいよ」。バスの中の男の子達は大喜び。ビジネスパーソンの交渉術に大切な「Win-Winの関係」が彼らの中で成り立ったのです。

画面に映し出される「ワンピース」のロゴ。子供達は画面を食い入るように見つめ始めました。バスの中はアニメの台詞だけが聞こえる落ち着いた空間を取り戻しました。

しかし、私は近くの席に座っていた中年男性の一言を聞き逃しませんでした。

「メーテル、どうなったんや??」

とっとり! #7 なしがり!

こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。

鳥取バスツアーも今回で最終回。

トリを飾るは、何と言っても梨です。

バスは最後の目的地「道の駅 三朝 楽市楽座」に着きました。そこで我々を待っていたのは、

20090921A.jpg
梨農園
梨狩りの出来る農園でした。
そう、やっぱり鳥取といえば「梨」。ちょうど梨の旬でもありますし、これを外すわけにはいきません。

農園に入って梨の木を見ると、沢山の紙袋がついていました。梨の実は1つずつ紙袋に包んで大きく育てるようです(そういえば、以前別の農園でも袋をかけていました)。
その後、係の方から注意事項を受けましたが、梨は取り放題では無いとの事(そりゃそうだ)。でも、こんな耳よりな情報が・・・。

「袋のかかっていない梨を食べてみてください。美味しいですよ。」

私は血眼になって袋無しの梨をあさってしまいました(←貧乏性)。

袋有りと袋無し。食べ比べてみると、やはり袋無しの方が甘くて美味しい。なんだか得した気分です。でも、なぜ、梨は袋をかけて育てるのでしょうか?その答えはすぐ判りました。

袋をかけないと、実が何かに当たった所から傷んでしまうからなのです。実際、私の取った実の中に、黒々とした痛みの入ったものが混じっていました(でも、それを除けて食べたら美味しかった)。小売店では3個500円くらいで売られている梨ですが、わざわざ1個ずつ袋にくるんで育てるなんて、結構手間がかかるものなのですね。

20090921B.jpg
戦果 1個ふくろ有りが混じってますが他はふくろ無し

これで、今回の旅行はおしまい。

それでは、締めの一言。

とっとり! だいすき!

とっとり! #6 ふりふり!

こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。

しつこく鳥取バスツアーの続きです。

次に訪れた場所は、「大山乳業農業協同組合 本社工場」です。
大山乳業と言えば、鳥取県民にとっては「白バラ」ブランドで知られる乳業組合であり、鳥取県の酪農家は全てこの組合に属しています。県下の牧場で取れた生乳は全てここに集められ、牛乳を初め、チーズやバター、アイスクリームやケーキなどの各種乳製品になります。

そう、ここは鳥取県民59万人の食卓を支える拠点なのです。

大山乳業の製品は、鳥取県だけでなく、中国地方や京阪神、北九州にも展開しています。たとえば、関西ならば紙パック牛乳や、コーヒー乳がセブンイレブンにて販売されています。ここのコーヒー乳は上質なコーヒーを使っているのと、牛乳も多めに入っているせいか、非常にコクが有ります。私も気に入っています。

話を戻して。ここではバター作り体験を行いました。

バターの作り方は非常に簡単です。密封が出来る容器に生クリームを入れ、蓋をしたら後は振るだけ!

20090920A.jpg
こんな感じ

振る前には容器の周りをエアキャップなどでくるんで、中の生クリームが温まらないようにする必要が有りますが、基本的には「振るだけ」です。
そして、暫く振ったらバターと乳精(牛乳の水分)が別れるので、一旦乳精を捨てて「また振る」。もう少し分離したらバタースをプーンで押して、中に残っている乳精を絞り出す。そして少し塩を加えて完成です。

出来たバターはこんな感じです。

20090920B.jpg
写りが悪いのは仕様

まあ、手順は呆れる程に簡単です、今回は一食分のバターしか出来ませんでしたが、後で美味しく召し上がりました。

大山乳業農業協同組合(公式HP

とっとり! #5 しゅうかく!

こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。

鳥取バスツアーの続きです。

今度は農作物の収穫です。

バスに揺られて着いた先は、とある農家の畑。のどかな田園風景が続きます。

20090919A.jpg
日本は い~い国だなぁ~

今回は、こちらの畑で農作物の収穫体験です。収穫出来る作物は、とうもろこしに枝豆、大根、茄子、オクラなどです。

20090919B.jpg
オクラの花
 
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ブロッコリーとカリフラワー どっちが緑?
 
20090919D.jpg
収穫の様子

私の戦果ですが、今回はあまり良くありませんでした。関西人が沢山混ざった中では私のようなシャイなもののけは気後れしてしまいます。まあ、収穫体験はこの後も有るのでこの時はは静かにしていました。



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