あまりに不器用な男の物語
ミッキー・ロークって、こんなにマッチョだったっけ
やっぱりランディが悪いんだけど・・・
こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。
ミッキー・ロークといえば、'80年代のアメリカ映画ではトップスターでした。彼は「ナインハーフ」に代表されるように当時は「セックス・シンボル」とまで言われる事も有りました。しかし'90年代に入ると、映画の出演回数がめっきりと減ります。
そんな彼が、渾身を込めて演じたのがこの作品「レスラー」です。
元々この作品、別の役者が主人公を演じる予定でしたが、監督がミッキー・ロークを主役にする事にこだわったために制作会社側から予算を大きく削られてしまったのだそうです。
けれども、出来あがった映画は、ベネチア映画祭の金獅子賞をはじめ、多くの映画祭で高い評価を得ました。
'80年代に一世を風靡したが、今では落ちぷれてしまったプロレスラー「ランディ・ロビンソン」。彼は平日はスーパーマーケットで働きながら週末はリングに上がる生活を続けています。ところが、ある試合の直後、彼は心臓発作を起こし、レスリングの出来ない身体になってしまいます。身体を壊した彼は、それまでの生活を振り返り、彼の娘との関係を修復し、なにより普通の人としての生活を手にしようと不器用ながらも歩みを初めます。ところが・・・。
人間、自分らしく生きる事、自分を変えていこうとする事。どちらもつらい事なのかと思うと切なくなってしまいました。
あと、主人公ランディと彼の女友達との会話で「昔の曲は良かった。ガンズ&ローゼス、モトリー・クルー・・・。お気楽な'80年代万歳。ニルヴァーナで全部パア」というようなやりとりが有りました。なんだかミッキー・ローク自身の生きざまにオーバーラップしているようでいたたまれな気持ちにさせます。
レスラー(
公式HP)
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