スピンアウト作品のような感じ
身の置き所の無い者の悲哀
CGでもシュワが居なくちゃ
ターミネーターと言えば、アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作となったSF映画です。
あらすじは、主人公「サラ・コナー」を殺す為にシュワルツェネッガー扮するアンドロイド「T-800」が未来から送り込まれ、それを阻止する為にやはり未来から「カイル・リース」という青年が送り込まれるという物です。
今回の作品は、「スカイネット」というコンピュータネットワークが世界を滅ぼした後の話です。
サラ・コナーの一人息子であり、スカイネットに対する抵抗軍の英雄「ジョン・コナー」は、抵抗軍司令部より自分がスカイネットの殺害予定者リストの上位にいる事を知らされます。
そのころ、廃墟と化したロサンジェルスでは、ある記憶喪失の男がカイル少年と出会います。
物語は、この記憶喪失の男を軸に動いていきますが、今までのターミネーターと違い、大分趣が違います。「スカイネット」が世界を滅ぼした後の話であり、アンドロイドや殺人マシンが地上を闊歩しているのが背景にあるからでしょう。
私の印象は、今までのシリーズとは別物であり、昔のターミネーターをイメージしてこの作品は見ない方が良いと思いますが、ターミネーターのスピンアウト作品として見れば結構満足できました。
特に、心ならず宙ぶらりんな立場に立たされた記憶喪失の男にふりかかる事柄を思うと、どこにも身の置き所が無い人間(?)の悲哀を感じずにはいられません。
あと、アーノルド・シュワルツェネッガーが生産したてのターミネーターとして出てくる所は、やはりこのシリーズはこの人有っての物だとつくづく思いました。たとえ、シュワちゃんがCG映像だとしても(髪の毛沢山、コナン・ザ・グレートの姿に近いですね)。
それから、小道具としてSONYのミニパソコン「
VAIO TypeU」が使われていました。ゲームのコントローラみたいな形で、個人的にはあまし好きなマシンでは有りませんでしたが(小さい割には携帯性は無視されてましたし)、その未来的なデザインがこの映画の情景にマッチしていました。
PR