長良川の鵜飼の観覧船に乗り込み、
カオスな民謡を聞き、日もとっぷりと暮れた所で、いよいよ鵜飼が始まりました。
鵜飼は話しやTVなどで見聞きした通りです。しかし、間近で見るのはやはり面白い。鵜匠が沢山の鵜を操る様は何とも不思議な光景でした。あれだけ何羽も鵜を放って、よくひもが絡まないものです。
鵜飼が一段落したら、鵜飼の船も観覧船も体制を替え、複数の鵜飼の船が横一列になりながら鵜飼をして行きます。
鵜飼の船が目の前を過ぎ去ってゆき、鵜飼の観覧は終わり。あっという間の90分でした。
鵜飼が終わり、私はホテルに戻り(たまの贅沢)、遅い夕食をとりました。食事は炉端焼きの店に入ったのですが、そこのメニューには鮎の塩焼きが入っていました。しかも、3種類です。読んでみると・・・。
鮎(養殖) 900円
鮎(天然) 2200円
鮎(鵜の歯形の付いたの) 4300円(たしかこの位)
やっぱり、鵜が捕まえた鮎は珍しいのでしょう。えらい値段です。私は気になり、店のマスターに尋ねました。
「鵜飼の鵜が捕ったのはやっぱり貴重なんですねぇ。さぞや
美味しいんじゃないですか?」
しかし、マスターは、
「いやいや、鵜が捕ったやつは川の下流に棲んでるので
味はいまいち。天然物はこのあたりよりはるかに
きれいな清流で育っているから、そちらの方がおすすめですよ。」
との事。人生って、名よりも実を取る方がより豊かに過ごすことが出来るものなのでしょう。もっとも私は
万年金欠なもののけなので、名も実も(養殖でさえも)取る事が出来ませんでしたが。
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