クリーチャーはよく出来てるけど3Dはオマケ
サム・ワーシントン、3Dに縁が多いようで
ギリシャ神話を知ってると、「そっちかぃ?」なラスト
こんにちわ、Ki-Tsu-Neです。
タイタンの戦いと言えば、'81に公開されたギリシャ神話をモチーフにした特撮映画です。この映画に使われた特撮技術は、精巧なミニチュアを少しずつ動かしながら一コマ毎に撮影する「ストップモーション・アニメーション」と呼ばれる技法で作られました。この技法はこの頃ではほとんど完成の域に達しており、旧作の「タイタンの戦い」はある意味金字塔とも呼ばれたものでした。もっとも、’77年封切りの「スターウォーズ」に代表される特殊メイク技術の台頭により、旧作「タイタンの戦い」の映像は当時からいささか古さを感じずにはいられませんでした。
今回のリメイク分は、ペルセウスの冒険を基にした上で、高度なCG技術、そして最近のハリウッド映画のトレンド技術「3D映像」をひっさげて登場しました。
ストーリーは、ギリシャ神話をかじった事が有る方にはお馴染みの「ペルセウス」のお話です。話を簡単に紹介すると、「全能の神・ゼウスと、人間の間に生まれたペルセウスは幾多の困難を乗り越え、見る者全てを石に変えてしまうメデューサを討つ。そして、自分の故郷に帰る途中、海の化け物クラーケンの生贄にされているエチオピアの王女・アンドロメダを助けだす。」といったものです。
映画では、話にアレンジが加わり、ちょっと違った展開となります。
さて、この映画のウリとなっている3D映像ですが、正直3Dにするほどだったのかな?といったものでした。確かに、メデューサとの戦いのシーンは非常に丁寧に作られ、この部分は旧作をはるかにしのいでいました。しかし、3Dの効果が遺憾なく発揮されたかと問うと、どうもいまいちな印象が残ります。この映画の3D映像は、普通にされた映像に3D表示効果を追加したもので、言わば擬似3Dと言われるものです。でも、いくら簡単に3D映像が出来るからといって、そちら側の作り込みがほとんど無いのはいかがなものでしょう?
さて神話のほうのペルセウスは、アンドロメダを助けた後、彼女と結婚して、エチオピアの王になります。この映画のペルセウスも、ラストシーンでは伴侶を得るのですが、ギリシャ神話をかじった事が有る方にとっては「そっちかぃっ」とでも言いたくなるようなラストでした。
タイタンの戦い
(公式HP)